2011年1月10日月曜日

小線源治療(ブラキセラピー)

小線源治療(ブラキセラピー)

 の話

 早期の前立腺がんで、小さな放射性物質(ヨウ素125)を埋め込


み、内側から前立腺を照射する「小線源治療(ブラキセラピー)」


は、日本では2003年9月に導入された。

 小線源治療(ブラキセラピー)は治療時間が2~3時間と短い、

輸血の必要がない、など低侵襲の治療。


 直腸から入れた超音波装置で映し出された前立腺の画像を基に、


コンピューターで計算した位置に、長さ4・5ミリの放射線カプセルを


60~100個埋め込む。

 肛門から超音波のプローブを挿入して前立腺の画像をコンピューター

で解析し、線源をどこに何個挿入するかを計画。会陰部から

アプリケーター針を20本ほど前立腺へ刺入し、計画通りに線源を留置。

 腰椎(ようつい)麻酔で、治療時間は約2時間。入院は3泊4日で、


2~3週間かかる手術に比べて短い。エネルギーが非常に弱いため、

がんそのものには有効で、しかも周囲の組織への影響が少ない。


カプセルは前立腺に残るが、放射線は1年ほどで出なくなる。

 〈1〉がんが前立腺内にとどまる


 〈2〉PSAが10以下


 〈3〉がんの悪性度を2~10の9段階で示すグリーソン値が
    6以下


が一般的な治療対象。

 PSA値が高いなど、病巣のひろがりが予測される場合には、

外からの放射線照射やホルモン療法を併用することがあります。

 治療後の性機能(勃起力)は、7割くらいの人で維持される。

5年後に性機能が維持される率は7~8割で、尿失禁が少ない。

ホルモン療法では性機能はほとんどの場合に失われる。

前立腺全摘手術では神経温存手術を試みても性機能が保たれる率

は3~4割程度。放射線の外照射の場合でも性機能が保たれる率は

5割程度。

前立腺全摘の場合、2週間程度の入院とその後しばらくの

自宅療養が必要。放射線外照射では、1日の照射時間は10分程度

ですが、毎日、6~8週間通院が必要。

 治療後にPSAが再上昇するPSA再発は、前立腺全摘手術の場合

には5年で3割程度といわれています。
 

小線源治療(ブラキセラピー)

 の話でした。

前立腺がん/前立腺肥大症/症状・PSAマーカー検査と名医

目      次


PSAマーカー検査の普及で前立腺がんの早期発見

不安定膀胱と前立腺肥大症

前立腺がんにおける重粒子線治療とホルモン療法の併用

全摘術・TURP術・ホルモン療法・放射線療法

ドーズペインティング・IMRT(強度変調放射線治療)は京大放射線科で行なってます

前立腺がんの名医 癌研有明病院

前立腺がんの名医 東北大学病院

前立腺がんの名医 北海道


TURP で排尿障害治療 

0 件のコメント:

コメントを投稿