2011年7月3日日曜日

前立腺がんにおける重粒子線治療とホルモン療法の併用

前立腺がんにおける重粒子線治療とホルモン療法の併用

の話

 前立腺がんは男性ホルモン依存性で、睾丸から分泌されるテストステロン、

副腎から分泌されるアンドロゲンが影響します。男性ホルモンが減少すると、

前立腺がんは縮小します。

 男性ホルモンの分泌や働きを抑え、がん細胞の増殖を抑制する治療法に

ホルモン療法があります。男性ホルモンの作用や分泌を抑制する薬、

あるいは女性ホルモン剤を投与するのがホルモン療法です。しかし、

ホルモン療法によりがんが治るわけではありません。長期間ホルモン療法を

続けるとがんが耐性を持ち、いずれ効果がなくなってしまいます。

 重粒子線治療におけるホルモン療法は、前立腺を小さくする目的で使用

されています。前立腺がんの場合、がん組織が前立腺の中で散らばって

いることが多いため、重粒子線治療のように局所を集中的に照射する治療法

を行う際には、重粒子線治療前にホルモン療法を行うことで前立腺自体を小さくし、

照射する範囲を少なくすることで副作用を減らすことができます。

 重粒子線は患部にのみ照射できる。ポーラスと呼ばれる器具を使って線量を

調節し、照射することによって、患部にのみ当てることが可能であるため、

根治治療が望めるようになり、これにより、手術と同等の結果が得られるように

なりました。
 福島県郡山市の南東北陽子線治療センター、

 群馬県前橋市の群馬大学重粒子線医学センター、

 茨城県つくば市の筑波大学陽子線医学利用研究センター、

 千葉県千葉市の放射線医学総合研究所、

 千葉県柏市の国立がん研究センター東病院、

 静岡県駿東郡長泉町の静岡県立静岡がんセンター、

 兵庫県たつの市の兵庫県立粒子線医療センター、

 鹿児島県指宿市のがん粒子線治療研究センター

で重粒子線治療を行なってます。

 前立腺がんの他にも、肺がん、肝臓がん、子宮頸がん、骨肉腫などに

好成績をあげています。

前立腺がんにおける重粒子線治療とホルモン療法の併用

の話でした。

前立腺がん/前立腺肥大症/症状・PSAマーカー検査と名医

目      次

前立腺炎の症状・診断・治療法

PSAマーカー検査の普及で前立腺がんの早期発見

不安定膀胱と前立腺肥大症

前立腺がんにおける重粒子線治療とホルモン療法の併用

全摘術・TURP術・ホルモン療法・放射線療法

ドーズペインティング・IMRT(強度変調放射線治療)は京大放射線科で行なってます

前立腺がんの名医 癌研有明病院

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